英国内務大臣の発表による外国人労働者向け新基準
2023年12月4日、英国政府は外国人労働者に対するビザ取得要件としての最低給与基準を引き上げる方針を発表しました。この新しい規制は、英国で働くための最低給与を33%増加させ、ビザ取得を目指す外国人労働者が年間38,700ポンド(約6,800,000円)以上の収入を得ている必要があります。この改正は、2024年春から施行される予定です。
新しい基準の背景
今回の措置は、2022年の記録的な移民流入を受け、国内政治において移民問題が中心的なテーマとなったことに起因しています。英国のリシ・スナク首相は、この問題に対処するため、移民管理の強化を掲げ、今回の対策を講じました。特に、保守党内からは移民管理が不十分であるとの批判が高まっており、来年に予定される総選挙に向けて、さらなる行動が求められていました。
新政策の内容
今回の改革には、給与基準の引き上げに加えて、例外的に外国人労働者が不足している職種リストの見直しも含まれています。さらに、労働者が家族を連れて英国に移住する際の規制も厳格化される見込みです。
内務大臣ジェームズ・クレバリーは「移民数は非常に多く、削減が必要だ」と強調し、移民管理においてこれまでの政府よりも厳しい措置を講じると述べました。
ビジネスへの影響
この措置により、英国のビジネスオーナーとの間で新たな論争が起こる可能性があります。近年、労働市場が逼迫している中で、多くの企業が人材確保に苦労しており、EU離脱による自由移動の終了もそれに拍車をかけています。
移民の統計と今後の展望
2022年には、英国への年間純移民数が74万5,000人と過去最高を記録しました。クレバリー大臣は、新政策により、年間約30万人の移民削減を見込んでいます。また、特別ビザプログラムにより、2022年にはウクライナや香港からの長期移住者も多く見られました。
スナク首相は、特に不法移民の取り締まりに重点を置いており、英仏海峡を通じて小型ボートで入国する人々への対応も強化する意向です。
